広いスタジアムの遠くまで届くような、まっすぐで伸びやかなハミングから始まった。
先ほどまでのにぎやかに沸き立った空気を平らかに、穏やかにするような歌い出し。
バックのスクリーンにはプライベートの映像のような色合い、雰囲気で花が映りリアルなガーデンの中に座って歌う風さん。
カーディガンにラフなパンツのやさしい雰囲気で、花がたくさん咲くガーデンの中を花と戯れながら、、いや愛でながら歩く。
ただ楽しそうに歩いてるだけで和む。かわいい。そのままの風さんにほっとする。
バンメンさん達の立つ台座にも花の映像が映し出されステージ全体が優しい雰囲気。
後半「掴んだ手 解き放て 空の果て~♪」でスタジアム上空はるか遠くまで届きそうな伸びやかなギターが気持ちいい。TAIKINGさんのパフォーマンスも好き。
観客の様子、顔を見ながら、時々手を振りながらステージの端から端までゆっくりと歩きながら歌う。穏やかでやさしい雰囲気。
TAIKINGさんのギターが風さんのボーカルに寄り添うように歌う。バンメンさん達とのこの贅沢な音が聴けるのはライブならでは。Yaffleさんのアレンジに酔わされる。風さんのフェイクも最高だった。
最後はYaffleさんのキーボードと歩調を合わせハミングで終わる。
そして穏やかな空気のまま”やば。”に続く。
この曲の演出が最高すぎた。カッコいい。ダンサーさん二人とクラシックなベンチを使ったダンスパフォーマンス。今回のライブの演出で一番好き。
”ガーデン”から”やば。”へつながる心地よいキーボードの音が流れ、暗いステージの端からダンサーさん二人がベンチを持って現れた。
”やば。”のイントロが始まる。
暗いステージの真ん中、風さんとベンチ、ダンサーさんをスポットライトが照らす。しっとりした雰囲気のキーボードと静かにリズムを刻むドラムが響く。
風さんの後ろ姿が映る。振り返るときストールに光が透ける。
「気づいてほしい 認めてほしい~」で素早くベンチに座り歌い出す。
本当に衣装とこの曲の雰囲気が合ってて好き。
ベンチの両サイドで舞うように踊るダンスがカッコいい。
そして「やば~♪」のところで1拍早くバックのスクリーンに金色の光の粒が現れそれがリボンのようにひらひらと形を変えながら上へ上がっていく様子が感情の昂(たかぶ)りを表しているようで、きれいでカッコいい。
風さんのベンチを使ったパフォーマンス、最初の座り方からきれいだった。曲に合わせて立ち上がったり座ったり、寝転んだりも流れがきれい。
後半のスクリーンの映像、金色の小さな光の集合体が曲の盛り上がり、感情の動きとともにスクリーン全体で展開していく様子が華やか。曲の世界に引き込まれる。
そしてエンディング。ドラムと弦の音が止んでキーボードだけの音になり、風さんのパフォーマンス。指先でダンサーさんに魔法をかけて操るようなパフォーマンス。ダンサーさんの舞う姿がきれい。
最後正面に向けて指を動かされたら…はい、魔法にかかります。。
最後の最後までストーリー性のある引き込まれるパフォーマンスだった。
暗くなった会場とまだ少し青みの残る薄明るい空が映る。
TAIKINGさんのギターがリズムを刻む心地よい音が聴こえてきた。
えっと、次は”優しさ”。
(終わるのかな…。いつか終わるかな。)