風の音を聴く

いつも藤井風さんに癒されてます。思いついたこと書いてます。

Fujii Kaze and the piano Asia Tour in Seoul 6/24

 

2023.06.24「Fujii Kaze and the piano Asia Tour」、アジアツアー初日韓国。今回スマホでの撮影を許可していただいたおかげで(申し訳ないと思いながら💦)たくさんの動画を観させていただいています。ありがとうございます🍀

Universal Music Singapore 公式Twitterより

 

暗いステージの中央にピアノとスポットライト。ゆっくりと歩いて中央に立ち、前を向いて深くお辞儀。歓声と拍手が起こる。会場を少し見回しながら椅子に座り、体制を整えて静かに指を鍵盤にのせる。転がるようなきれいな音が響き始める。

 

オープニングは”まつり”のピアノアレンジ。それから続けて”ガーデン”。

風さんとピアノだけの贅沢で繊細な空間。心に沁みる最高のピアノと歌を聴かせてもらいました♪

 

静かな空間で耳を澄ます。やさしい心地よい音が響いてくる。転がって立ち止まって、はねて流れて、やわらかくて強くて、やさしくて弱い音、深くて広がる音。緩急があって、スピードを増し、”まつり”の三拍子のサビがくっきりと聴こえ、ジャズのように色気が増し、迫力のある強い音でインパクトを残す。

 

歓声と拍手がおこる。風さんはマイクを持って立ち上がり”ガーデン”のハミングを歌い始める。少し歩きながら客席を見回す。ハミングを少しアレンジしながらピアノの前にすわりピアノの和音を響かせる。風さんの声も和音の一部として深くて心地よい音が重なり響く。

おだやかなテンポでやさしいピアノとボーカルが響く。”秋”から少しテンポが上がり、”冬”は強くて低い音が響く。合間にはさむ高音のやさしい音にほっとして、低音の力強い音に心を奪われる。力強く広がっていくようなボーカルに圧倒され、風さんの作り出す音に翻弄されて入り込んで心地よい幸せな余韻が残る。

最高すぎて表す言葉が見つからない。。

 

 

”きらり”。ピアノソロからはじまる。高音の鍵盤の音が響いた後、風さんの低音のやさしい声が響く。

後半の「あーあぁあー♪」の後のアレンジ、去年(2022年)8月のライジングサンを思い出した。あの時流行り病から回復して間もない頃で、のどの調子も万全ではなかったと思うのに代打を急遽引き受けステージに立った風さん。サビに入る前たぶん不安で躊躇したのもあったのか、間奏をアレンジしてピアノで補完しながらなんとか高音を歌い切った(ように感じた)。締め付けられる思いだった。でも今回は本当に最高の歌声だった。ピアノも堂々としてなめらかで迫力があって本当にカッコよかった。

公式YouTubeより



"damn"。最初の韓国語でのあいさつがかわいかった。ファンとやり取りしてるのがほほえましかった。ほんとに風さんはどこの言語を話してもかわいい気がする。あのおしゃべりにみんなやられると思う。

曲はゆったりとジャズの雰囲気で始まり短いグリッサンドからテンポを上げて”damn”のイントロ。最初から最後までカッコよかった。ピアノのdamn最高だった。

 

今回の風さんのビジュアル。yellow green の髪色、少し巻いた髪がカジュアルで華やか。お野菜color似合っててかわいい。 それからカジュアルなブルーグレーのTシャツに着くずしたつなぎのボトムス。色は白地にイエロー、オレンジ、グリーンのペイントのような柄。

髪とボトムスの色が合ってて、それからTシャツの色に合わせたビーサン。左腕に光るブレスレットのアクセント。音楽以外に興味はないと言ってたのにどんな衣装も着こなせてどこから見てもカッコいい。。カッコつけなくてもかっこいい。どうしよう、、。

 

少し髭を残してワイルドな雰囲気なのに、歌ってるときに自分あるいは音程を支えるように時々左手を顔の横に持ってくるしぐさ、儚いくらい細い指、その繊細さとワイルドさの共存に心をもっていかれてる。

公式YouTubeより

公式Instagramより



今回のピアノと風さん。本当に印象に残る素晴らしいステージだった。”弾き語り”のレベルがめちゃくちゃ上がってる気がする。感嘆する。そして落ち着いて堂々としていて、自分の”間”でためらわず進めていく。でも観客とやりとりするときのおしゃべりは風さんらしくてホントに可愛かった。

 

風さんの音楽に対しての繊細で深いこだわり。表現の追求。自分の目指す想いとやり遂げようとする意志の強さ。今まさに実現していってる環境に、負けないようにものすごく努力してるのかな。本当に尊敬しかない。でも楽しんでるのかな。ライブ中幸せそうな表情で安心した。

あれだけ複雑なリズムとアレンジの超高度なピアノを演奏しながら歌うということが神がかり的なのに、客席の反応を見ながらアレンジしていく機転と柔軟さと技術力。ずっと観ていたい。。

 

”さよならベイベ”、 ノリの良いバンド向けのこの曲が静かなバラード調ではじまった。優しい音が沁みた。

”何なん”、  観客に手拍子を求めてそれにのせて低音のグリッサンドから入る‘’何なん‘’。カッコよかった。

”帰ろう”。ピアノの前に立ち、客席に向かって両手を広げるジェスチャーをしながら「リラックス。」と声をかける。会場の空気をいつも感じ取ってるのかな。

”帰ろう”のメロディーがすごく好き。最初から最後まで。ピアノの旋律と風さんの歌声に心が落ち着く。

公式Instagramより



"grace"のときのお客さんののせかたが上手くなってた。きっとみんな楽しかったと思う。

風さんの要求に応えて「grace~♪」と歌い、風さんの心地よいピアノ演奏も入り一緒に参加して歌うってテンション上がると思う。

 

"grace"の最後、観客に「grace~♪」と歌ってもらいながら、歌と違うリズムの手拍子を要求する風さん。いやそれ普通に難しいから!風さんは普段からピアノを弾きながら違うリズム、違う音程で軽々と表現してるけど、そんな簡単にできないことだから。そんな高度なことを平然と要求してくる風さん、、かわいかった、、。

(次のライブは先に練習させてもらうか、会場を半分に分けてそれぞれ歌と手拍子を担当してもらうとか、して欲しい💦)

 

”golden hour"をフルで聴かせてもらえてうれしかった。エンディングのピアノが繊細で沁みた。

”まつり”が終わり、観客にあいさつし(いつも名残惜しそうな表情がかわいい)、ステージからの去り際もいつもの風さんで癒された。ありがとう🤍

 

全部は書ききれない。次(7/1)はタイ、バンコク。たぶんまた、その会場に馴染んですばらしいステージになるんだろうな。

公式Instagramより